復興支援の一環による創価グロリア吹奏楽団の「希望の絆」コンサートが開催された。3月31日は昼夜の2回、熊本市民会館で。4月1日は宇土文化会館と熊本平和会館で行われ、勇壮な音色で感動を広げた。
同楽団は、全日本吹奏楽コンクールで通算11度の金賞に輝く楽団で、熊本では初公演。
1日の公演では、創価熊本フェニックス吹奏楽団も友情出演。2年前の4月24日、〝震災で心が沈む方々を元気づけたい〟と、同会館で勇気の調べを奏でた団員たちである。その多くが当時、自らも被災していた。
公演中、〝グロリア〟の指揮者から熊本音楽隊の広瀬隊長に、タクトが渡される一こまも。
〝どんな苦難も乗り越えてみせる!〟――万感の思いを込めて「田原坂」の演奏をリードする広瀬隊長。来場者の目にも涙が光る。演奏を終えた時、万雷の拍手が送られた。
「これからの生活に不安を抱える日々ですが、環境に負けず、前進しようという気持ちになれました」(60代女性)。熊本の同志は復興への道を、再び力強く歩み始めた。