学会創立85周年開幕記念 世界広布新時代第9回本部幹部会 九州総会を九州 池田講堂で盛大に

地域から世界へ 人間共和の理想郷を
池田名誉会長がメッセージ 原田会長、正木理事長 杉本婦人部長らが出席
仏縁こそ平和と幸福の種
戸田第2代会長の生誕満115年の2月11日から「新・人間革命」第28巻第2章「大道」を開始
福岡 佐賀 長崎 熊本 鹿児島 大分 宮崎30会場を中継で結び
 「世界広布新時代 躍進の年」「学会創立85周年」の開幕を記念する「世界広布新時代第9回本部幹部会」が11日午後、「九州総会」の意義を込め、福岡市の九州池田講堂で晴れやかに開催された。これには、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、新名九州長、登坂同婦人部長をはじめ各部の代表が出席。九州7県30会場を中継で結んで行われた。池田名誉会長は記念のメッセージ(3面)を贈り、仏縁を拡大しながら、わが地域に人間共和の先駆のモデルを創り広げていこうと呼び掛けた。また、現在連載中の小説『新・人間革命』第28巻の次章を、2月11日付から「大道」のタイトルで開始することを発表した。席上、フランスの「シャルトレット・センター」に「新成人の木」として、ブナの木が植樹されたことが紹介された。(2・3面に関連記事。全国中継は16日から19日〈中継の会館と時間は各県・区で決定〉)

 世界の友が、躍進の誓いにあふれて迎えた「学会創立85周年」の新春。その幕開けを鮮やかに彩る、見事な歌声が響きわたった。
 会合冒頭の青年部企画。合唱「青年よ広布の山を登れ」に続き、上永吉九州青年部長、鬼木同男子部長、山元同女子部長が、力強く叫ぶ。「永遠に先駆の誓いを込め、高らかに、誇らかに、晴れやかに、『新時代の第九』を歌い上げてまいります!」
 すると、荘重な調べから一転、明るく、華やかなメロディーが流れ、合唱が始まった。
 苦悩を突き抜け、歓喜に至れ!――楽聖ベートーベンの魂が凝結した「第九」(歓喜の歌)。九州7県の青年部代表1000人による、ドイツ語での混声4部合唱である。
 仕事や学業、合唱練習などと、全てに挑戦してきた若人が、りりしき姿で歌う。その雄姿を、壮年・婦人部が慈愛のまなざしで見守る。スクリーンには、かつて行われた「第九」の映像が流れた。
 ――「創立65周年には5万人で、創立70周年には10万人で、『第九』の合唱を」。1990年11月、池田名誉会長はこう語った。
 九州青年部はその提案を受け止め、第2次宗門事件の嵐の中、94年に「5万人の第九」を開催した。
 当時、九州青年部長だった新名九州長は、「真っ赤な夕日に照らされたその日、池田先生は『九州は勝ったね』と語られました。永遠に忘れられません」と振り返る。

 その後、九州は「10万人の第九」(2001年)、「アジアの第九」(05年)を実現。昨年のアジア創価青年大会からは、〝喜びの歌よ、世界に届け〟と「新時代の第九」を皆で歌ってきた。
 「第九」を歌い継ぎながら青年から青年へと受け渡してきた〝先駆のバトン〟――。
 福岡・北九州総県の■<吉の士が土>村修一郎さん(男子地区リーダー)は「10万人の第九」「アジアの第九」に続く出演になった。
 毎回の「第九」で成長の節を刻んできた■<吉の士が土>村さん。生涯、人のために尽くす生き方を貫きたい!――特に今回の合唱に託した思いは強かった。
 男子部の先輩の激励を胸に、真剣に御本尊に向かった。その中で〝幸せになってほしい〟と心の底から思える友に出会う。御書や名誉会長の指導集をむさぼるように学んだ。ノートには、びっしりと研鑽の跡が残る。
 この一年で、2人の友を入会に導いた。「男子部の先輩、そして池田先生に感謝の思いでいっぱいです。苦悩即歓喜の『第九』の旋律とともに、広布の大道を歩みます」
 熊本総県の木郡麗子さん(女子地区リーダー)は昨年、就職が決まらないまま大学を卒業。不安や焦りが募る中、女子部、婦人部の先輩が相談に乗り、共に唱題を。友人の後藤英里子さんに真心の対話をし、昨年6月に弘教を成就。そして〝負けじ魂〟で就職活動を続け、晴れて昨年末に就職を果たした。
 今回、後藤さんと共に合唱に出演。木郡さんは「きょうを出発点に、後藤さんと一緒に福徳の人生を進みます」と笑顔を弾ませた。
 今回、成人を迎える福岡総県の増田浩樹さん(2年、学生部ビクトリー・リーダー)は、大分で生まれ育ち、福岡の大学へ。人前で話すのが苦手だったが、会合に参加し続ける中、いつしか克服。昨年6月、人生初の弘教も実らせた。「挑戦の青春を送る喜びを歌に込めました。人生の原点になりました」
 民衆の大行進は、いつも歌とともに!――広布新時代の躍進が、先駆の友による歓喜の曲から、晴れやかに始まった。
 幹部会では、池田副理事長が、名誉会長のメッセージを紹介。さらに、音楽隊に贈られた金と銀のトランペットによる演奏が行われた。
 新名九州長、登坂同婦人部長が、①最強の地区建設②青年の育成③全員が師弟の精神を学び深める、との「勝利のポイント」に力を注ぎ、〝先駆〟の誇りに燃えて広布拡大の歴史をと力説した。
 ユズ栽培を営む櫛野正治さんが体験を発表。師との原点を胸に、唱題根本で宿命転換の実証を示す模様などを報告した。
 吉井女子部長は、今月のロマン総会から〝躍進の門〟を開き、新たな人材を先頭に平和の大潮流を広げようと呼び掛けた。
 原田会長は「此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし」(御書1310㌻)を拝読。SGI発足40周年の「1・26」から「伝統の2月」へ、勢いよく「広布の山」を駆け上がろうと訴えた。
 最後に、2001年8月に行われた「第8回本部幹部会」での名誉会長のスピーチが上映された。

「新時代の第九」のクライマックスでは、歓喜の歌声とともに、〝5万人〟の時と同じく7本の光の帯が天を突いた。合唱団1000人の中には入会3年未満の友も多い。ニューパワーの圧巻の熱演が終わると、会場は総立ちに